第12回「壁向き学習をやめる!」
勉強机を壁にピッタリとくっつけている方がほとんどではないでしょか。
日本の家屋は狭いため、空間をつくるために何でも壁にくっつける習慣がついてしまっています。

勉強机だけでも壁から離してみてください。
人間は狭い場所で後ろに空間があると警戒心をもちます。
警戒心をもった状態では勉強はできません。
机を壁につけて、壁に向かって勉強する場合には後ろに空間ができています。
ドアから入ってきた人を確認する場合にも、後ろを振り向かなければなりません。
この後方空間や振り向く動作が知らず知らずのうちに警戒心を強めているのです。
壁に向かって勉強するのではなく、壁を背にして空間を見ながら勉強することで警戒心がなくなり、集中して勉強できるのです。
ドアの方を振り向くことなく、顔を上げるだけで入ってきた人を確認できるような状態であれば、安心して勉強できます。
自分の前方にだけ意識ををはらえばよい状態にしておくことで、楽に学習ができるようになることを知っておきましょう。
たったそれだけのことでとお思いの方もいらっしゃるでしょうが、人間の潜在意識はとてもデリケートなのです。
それだけに、机の配置を工夫するだけでも効果が出てくるのです。
そして、机を壁にくっつけないことで別の効果も得られます。
それは、机の上に不要なものが置きづらくなることです。
壁に机をくっつけていると、そこへ集中的に物を置くようになります。
無意識のうちに、机から落ちにくいということでそうなるのでしょう。
机の上に不要な物が置きづらくなるだけで勉強しやすくなります。
机の配置を変えるだけで一石二鳥の効果が期待できるのです。
わたしは大学生の頃からこの方法で勉強をしています。
壁向きよりもずっと気持ちよく勉強できますよ。
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