第9回「耳で記憶!ひたいで思考!」
タイトルを見て耳で記憶するのか?と思われた方もいらっしゃるでしょう。
人間の記憶が側頭葉に貯められているからなのか、耳を刺激(マッサージ)したり、側頭辺りのツボを押したりすることで記憶を蘇らせる効果があるようです。
生徒を観察していると、度忘れをしたり、記憶を思い出そうしたりする時には、手が耳の辺りや頭の側面付近にいきます。
こめかみ辺りをマッサージしている生徒もいます。
人間は知らず知らずのうちに記憶を蘇らせようと側頭付近を刺激しているのです。
耳の辺りで記憶を蘇らせたり、記憶を助けたりすることができるようですね。
特に耳の上の方を刺激するのがコツかもしれません。
次にひたいですが、思考を司っている前頭葉に注目してください。
難しい問題や困ったことがあった時には、人間はひたいに手をやりますよね。

つまり、前額を刺激しているのです。
子どもたちも数学の難問に取り組んでいる時には、ひたいに手をやる子が多いです。
思考力を必要とするときには、ひたいをマッサージすることでひらめくかもしれません。
耳やひたいに手をやる仕草は、人間にとってそれなりの理由があるのです。
ですから、逆にその仕草を利用して学習効果を上げることも可能なのではないでしょうか。
利き手にはペンを持っていますので、逆の手で耳やひたいを刺激しながら勉強するわけです。
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