第5回「弱点が長所に変わる!」
だれにでも弱点はありますが、これが長所に変わることが往々にして起こるのです。
弱点は弱点として認めるという考え方もあると思います。
しかし、弱点を何とかしたいと考えるのが人間の真の気持ちではないでしょうか。
勉強をする場合でも得意科目には時間を費やすが、不得意科目には手を出さないことが多いと思います。
弱点であることを意識したとき、それをいかに扱うかが長所になるかどうかの分かれ道です。
弱点を克服し、それを長所に変えるまでには苦痛が伴います。
当然、苦痛を嫌って避けるのが人間の心理でしょう。
わたしも初めはそうでしたが、ある時ふと思うところがありました。

思い切って苦手な科目から勉強してみるとどうなるのだろう?
始めてみると、無情にも時間だけが過ぎていくだけで進歩がみられません。
我慢の日々が続く中、ある日突然頭の回転が滑らかになった感覚がありました。
この感覚を忘れないようにしたいという思いだけで、その後も弱点と向き合い続けました。
そして気づいた時には、最も苦手であった科目が最も得意になっていたのです。
弱点が長所に変わった瞬間でした。
一般的には長所を伸ばすことや弱点を克服することは考えても、弱点を長所にしようと考えることはしないものです。
しかし、一流と呼ばれて活躍している方々の多くは、自分の弱点を長所に変えているのです。
弱点の克服を超えて長所に転じさせることで、人間の頭は通常よりも極めて高い能力を発揮するようになるのです。
自分自身が持つ能力を最大限に発揮できるチャンスがあると考えて、自分の弱点と向き合い続けてください。
時間を要しますし苦痛も伴いますが、長所になった瞬間に経験したことのない喜びと達成感と自信を手に入れることができるでしょう。
(※
弱点をマイナスとすると、克服はゼロと考え、それをプラスにしてこそ長所)
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