第4回「レム睡眠で、子は育つ!」
寝る間も惜しんで勉強した経験がある方も多いのではないでしょうか。
わたしも学生時代に経験があります。
私が中学生のとき、塾の先生から「この程度の勉強時間で何ができる!」と一喝され、テスト前に1日13時間の勉強に1週間取り組んだことがあります。
中3の夏休みには1日14時間がんばりました。
しかし、大学時代にこれを大幅に更新することになりました。
1日20時間の勉強を1ヶ月間続けることができたのです。
なぜここまで頑張れたのかというと、大学院へ入ってもっと研究したいという思いが強かったのです。
この1ヶ月間は布団の上で寝ることはなく、ひたすら机にしがみついていた記憶があります。
大学の先生から「生きているか心配になって・・・」という電話をいただくほど必死でした。
こんな経験をしている中で感じていたことがあるのです。
それは、その後に起こる急速な記憶の消失です。
睡眠時間を短くすると、当然レム睡眠の時間も減らしていることになります。
レム睡眠時には、身体は眠っていても脳は活発に活動している状態であることは周知のとおりです。
人間の頭はレム睡眠の時間に記憶したことをきれいに整理整頓する活動を行っているそうです。
記憶したことが頭の中で定着する前に、また頭をフル回転させていると、記憶が浮遊した状態になっているのかもしれません。
この浮遊状態が急速な記憶の消失といった感覚を引き起こしているのでしょう。
一夜漬けで勉強すると一時的に結果を出せるが、苦労したわりに頭がよくならないと感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
頭を使ったならば、あとは寝ている間に頭がよくなると信じて睡眠をしっかりとることが大切です。
1日20時間もの勉強は、わたしにとって挑戦でもあり、人体実験?でもありました。
バカなことをやったものだと反省もしました。
みなさん、効率よく記憶を定着させるために睡眠をきちんととる習慣をつけましょうね。
寝る子は育つ!です。
十分な睡眠時間が大切であることはわかっているが、「うちの子、まったく勉強しないで寝てばっかり!」
こう思っている方も少なからずいるのではないでしょうか。
実は、勉強をしていなくても頭を使っている子はよく眠るのです。
これは、勉強以外のことに頭を使わなければならない状態にある子どもに多いのです。
例えば、毎日何かを辛抱していたり、教室で緊張していたり、周囲の目が気になったり、部活動を必死でやっていたり、原因はさまざまです。
特に、周囲に気を使わなければならない環境にいる子どもはよく眠ります。
頭の疲労を少し取り除く工夫をしてやると、「勉強でもするか!」と言ってくるかもしれません。
夜更かしや親のプレッシャーが原因の場合もあります。お心当たりはありませんか?
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