第6回「鼻呼吸で学習する!」
生徒を指導していて気になるポイントがいくつかあります。
その中で猫背と口呼吸の2つは学習によくない影響を及ぼしているようです。
特に猫背になっている人は口呼吸をしていることが多く、姿勢のよい人は鼻呼吸をしていることが多いです。
鼻呼吸の方が、口呼吸に比べて約20%も多く酸素を体内に取り込めるようになっているそうです。

たった2割の差ですが、からだには大きく影響してきます。
学習中は脳の活動が活発になりますので、その分多くの酸素を必要とします。
また、活発に活動を始めた脳は血流量が増え、同時に脳温が上昇してきます。
脳温が上昇しすぎると脳の活動が逆に低下してきますので、脳を冷却しなければなりません。
脳の中心付近の温度を下げる役割をしているのが鼻呼吸です。
口呼吸をしている人は、体内に取り込む酸素量が鼻呼吸よりも少なくなっていると同時に、頭の中心付近の冷却が不足気味な状態で学習していることになります。
それだけに疲れやすかったり、飽きっぽかったりする傾向がみられるのです。
また、学習効果をさらにアップさせるために鼻の頭にあるものを塗る方法もあります。
鼻がスースーして呼吸が楽になりますし、口呼吸をしている子にも鼻呼吸を意識させる効果があります。
何を塗るかは想像してくださいね。
そして姿勢ですが、姿勢のよい子は肺が圧迫されていないために肺へ大量の空気を取り込めます。
猫背の場合はその逆になっているわけです。
姿勢をよくして鼻呼吸をすることでからだへの酸素供給を良好な状態にすることができ、かつ、脳の中心付近の冷却効果で脳の活動低下を防ぐことができます。
鼻炎などで鼻呼吸がしづらい場合は早めに耳鼻科で治療を行っておく必要があります。
たかが鼻であると考えずに、慢性化する前に治しておきましょう。
鼻呼吸ができるようになると体調がよくなったと感じるはずですし、頭の調子もよいと実感できると思います。
お子さんは鼻呼吸ですか?口呼吸ですか?姿勢はよいですか?猫背ですか?
お家の方がしっかりとチェックをして医師と相談するなど、改善させることで子どもは学習しやすいからだになるのです。
できるだけ幼い頃から姿勢と呼吸法を正しておくことが大切です。
わたしも鼻の治療を行ったのですが、体調・睡眠が絶好調となり、学習中の頭の疲労度が低減しました。
外見では飽きっぽい性格と考えられている子も、実は呼吸と姿勢を改善するだけで変身するかもしれません。
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